ステップ数とテストケース数の深い関係
ウォーターフォール開発ではステップ数が決定すると、どのくらいテストケースを消化しなければいけないかが決まります。テストケース数の指標があるからです。
150ケース/KLOC
などと記載されるものです。これはテスト密度といいます。KLOCはキロステップ当たりという意味で上記だと1000行のソースコードには少なくとも150ケースのテストを実施しなさいねということになります。
指標の見方
テストを実施したけどケース数が足りない
これはまずいです。足りないので上司に叱られるとかそういう話ではなく品質的にまずいです。
ケースが足りない場合はほぼ100%ケース漏れです。やるべきテストが漏れています。指標が適切に設定されているのであれば大抵C1網羅でテストを綺麗に書けばケースが超過する数字になっているはずです。ケース漏れは意外と自分では気づかないことが多いので、出来る人にケースを見直してもらうようにします。
ケース書いてみたら指標よりものすごくケース多い
これもたまにありますね。理由には以下のようなものが挙げられます。
- 無駄なテストを実施している
- 同じケースを重複して書いている
- デーグレーション用のテストを追加している
1は関係ない条件まで組み合わせてC2網羅でケースを挙げているようなパターンですね。テストを多くやる事で品質は低下しないので問題ないですが時間がもったいないので気づいたらちゃんとC1網羅でケースをあげるようにしましょう。
2はケースは違うものを書いているけど確認ポイントは同じものを何度も書いているようなパターンが多いです。たとえばテストデータを一部変更したのに全部の項目に対して何度もチェックしているようなパターンですね。これは2回目以降のケースからは修正部分の確認ポイントだけ記載するようにして重複を省くようにします。こういうケースは重複を除くと実はケース数が足りなかったりする事も多いので注意が必要です。
3は無駄に時間はかかりますが品質自体にはあまり問題はありません。
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