ステップ数と障害数の悩ましい関係

障害数もテストケース数と同様にステップ数との関連があります。障害密度です。
障害密度も同様にキロステップ当たりの数字で表します。

6障害/KLOC


で1000行のソースコードを書くと6つの障害が発生しますよという意味になります。


ここで急に実践的な話になるのですが、最近はテストファーストという概念でソースコードと同時にユニットテストを書くことが一般的になっています。つまりケースを書いてソースを書くので実質単体テストの障害数というのは0件になるんですね。そうすると指標として評価できないないわけです。しかしユニットテストを書いていてケース数が指標以上であれば基本品質は確保できているはずなので問題ありません。


実際はJava等ではコンテナ上で手動でないとテストができない場合等もあるので実質のテストケース数は

ユニットテストのケース数 + 手動テストケース数


で評価して障害数は

手動のテストで発生した障害数


で評価することになるかと思います。
古い障害密度の指標を使用しているプロジェクト等では結果の障害数がかなり少なく出てしまうはずなのでこの辺は注意が必要です。


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