教える立場になってわかること

30代にもなってくると後輩も増え
教えてもらう立場から教える立場へと状況が変化するものです。


それに伴い、下へ伝えるという気持ちがわかるようになってきました。
教えるという立場になって初めて
昔、上司や先輩、講師、親が伝えたかったことがわかるようになってきたのです。

なぜ伝えるのか

そもそもなぜ後輩へ伝えるのかということですが、
自分の学習によるレベルアップ量の限界があるのかなと感じます。


自分が新しく物事を得て発生する成果量のアップよりも、
後輩に伝えて後輩が作り出す成果量のアップの方が格段に大きくなってくるのです。


たとえば、20代のころであれば去年作ったプログラムを
見ると散々でびっくりすることも多かったのですが、
今では数年前に書いたプログラムを見て
よく作ったなと関心するようなことが多いです。
それだけ自分の成長力が鈍化しているのかなと感じます。

何を伝えるのか

相手に物事を伝えるという時には
具体的に2つのアプローチがあるのかなと感じます。


1つめは知識やスキルを伝えるというものです。


たとえば作業の手順だったり、基礎能力を高める方法であったり、
個人の能力自体をアップする為の方法です。


2つめは気付きを与えるというものです。


その作業自体ではなく
それをやることによってあることに気付いて欲しい
といった類のものです。


気付きがないとたとえ知識やスキルだけを伝えても
それをつまらないと感じたり、何の為のものかわかならかったり
結局使えないものとなってしまいます。

昔を振り返る

上記を踏まえたうえで昔を振り返ると、
あの当時は全然意味がわからなかったものが、
今考えるとすごくしっくりすることがあります。


教えて頂いた知識やスキルはそれなりに吸収出来ていたと思いますが、
気付きは疎かにしていたような気がします。


あの当時もっと気付きを得ていれば、
いろいろと質問したいことだとかやってみたいことだとかが
あったなと。


当時、適当に受け流していたことを反省すると共に、
これからの伝えに生かせればと思います。