アジャイルにだいぶ慣れてきたので思うところまとめ

アジャイル開発を初めて3ヶ月くらいたちました。週1のイテレーションにもだいぶ慣れスムーズに開発が行えるようになってきたので、アジャイルについて感じた事をまとめてみます。

思っていたより品質は落ちない

ダブルチェックや品質評価をウォーターフォールほどは行わないので品質は落ちるんだろうなと思っていたのですが思っていたよりは落ちませんでした。アジャイルではシステムを小さく作って小さくテストするので、大きく作って大きくテストするよりもテストの見落とし等が少なくなり品質が安定するようです。また、継続的に利用されるので問題も比較的早く見つかり素早く対策できます。

開発者のスキルアップスピードが早い

アジャイルでは本当に1分1秒の無駄を省き開発時間に業務時間を割くため開発者の技術スキル向上がかなり早いです。Rubyを全く知らない開発者だとしても、RailsActiveRecord周りの知識からJavaScriptCSSのViewまわりの知識までかなり広い範囲の知識を3ヶ月程度でかなりマスターできています。開発期間の半分をExcelと格闘するウォータフォール開発ではこれほどのスピードでのスキル向上は難しいんじゃないかと思います。

プレッシャが無くなるわけではない

ウォータフォールでは品質や納期に対するプレッシャがありますが、アジャイルは品質や納期がウォーターフォールよりは寛容なのでプレッシャは無くなるのかなと思っていましたが全然そんなことはありませんでした。品質や納期に対するプレッシャが減る分、開発スピードに対するプレッシャがのしかかってきます。技術的なところでつまってしまい全然作業が進まない時のプレッシャたるや半端じゃありません。

慣れるまでは大変

アジャイルはプロセスをユーザのニーズに合わせて比較的柔軟に変化させるためしっくりくるプロセスに落ち着くまでに結構時間がかかりました。最初の1ヶ月くらいはお客さん毎にうまく行くプロセスを模索するような期間が必要かもしれません。

アジャイルをあまり意識しない方がいい

アジャイルを意識しすぎてしまうとアジャイルとはみたいなところに注視してしまって本質的なところからそれてしまう印象があります。あまりアジャイルということは意識せずにただイテレーションがすごく短いだけだよくらいのイメージの方がアジャイルに捕われずに本質的なところに目を向けやすいと思います。

お客さんがしっかりとアジャイルを認識していないと難しい

アジャイルでやりましょうと言って合意が取れていたとしてもお客さんはアジャイルって早くて安くできるんでしょくらいのイメージでいる場合はうまく行かないと思います。アジャイルについてのイメージはかなり人によって差異があるのでアジャイルでやりましょうと言われてもお客さんがどのような事を求めてアジャイルを使いたいのか確認しておいた方が良いと思います。


と、アジャイルについて感じた事をつらつらと書いてみましたが、やっぱりお客さんから素早いフィードバックをもらえるというところは開発者としてとてもうれしくやりがいがあるところだと思います。