指標に使うステップ数を数える方法

指標に使うステップ数はどのようにカウントすれば良いでしょうか。


ステップ数をカウントするツールはいっぱいありますが、どのツールでも大抵全ステップ数以外に実行ステップ数、コメント行、空白行を分けてカウントしてくれると思います。この中で基本的に指標として使用する数値は「実行ステップ数」です。何故ならステップ数をカウントする一番の目的はテストケース数が妥当かを確認するためです。コメント行や空白行に対してテストは実施しないのでテスト指標として利用する場合は取り除くべきです。


ではXMLやプロパティファイル、HTMLなどの微妙なファイルのステップ数はどうすれば良いでしょうか。基本の考え方は上記と一緒です。そのファイルに対してテストを実施するのかどうかで判断します。例えば単純な設定値を記載するようなXMLでテストが不要なものはカウントとしては含まないですが、XSLTのようなXMLと言いつつ実際はプログラムとして動作しテストが必要なものはカウントしてテストケースの指標として利用します。

修正時のカウント方法

上記は新規で開発する場合の話ですが、修正時のステップ数はどうカウントするのが妥当でしょうか。


基本的には修正時も新規の時と同様実行ステップ数を対象とします。ただし修正の場合はさらに追加、変更、削除という分類が発生します。追加は単純に実装を追加した場合です。この場合は新規と変わらないので単純に追加行をカウントします。変更は既存のソースを修正した場合です。変更の場合も追加と同様に修正後の行数をカウントします。問題は削除行です。


削除行をカウントするかどうかというのは悩ましいところです。何故なら1万行の行数を削除したとして削除した1万行に対してテストを実施するかというと実施しません。削除行の対応としては全部カウントする、消した部分を上下1行として2行としてカウントする、カウントしないの3パターンがよくある方法です。私の場合はテストを実施するかという観点から全部カウントするは無いと思っています。残りの2つはどちらでも良いと思うのですが、削除を2行としてカウントする方法に対応しているツールはかなり限られてしまうので削除行は指標としてはカウントしないという方法を取っています。


ただステップ数をカウントするだけなのにいろいろと考える事はあるものですね。

ステップ数をカウントするツール

ステップ数をカウントするツールはたくさんありますがいくつか紹介しておきます。


StepCounter
https://github.com/takezoe/stepcounter


コロ助
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/prog/se420236.html


かぞえチャオ!
http://homepage2.nifty.com/fortissimo/


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